新世代BIG6

こんにちは、カネディーです。今回は2ロムレート2000を達成できたので、その記念に記事を書きます。最後まで読んでいただければ幸いです。

*構築名について、「ディンカイサーフパオカミウーラ」がかつてBIG6と呼ばれていたので、それを9世代BIG6とし、本構築のようなオーガポン+ガチグマのような並びは新たなBIG6と見なせるほか、9と旧は音的に関連することからその対比で新世代BIG6としました。

<使用した並びとレンタルID  WTV8WN> 

<結果>

TNイグニール 127戦 83勝44敗、R2010

TNチセ    135戦 87勝48敗、R2005


<構築経緯>  以下、<終わりに>まで常体

 

 とある配信をみていたところ、月の光を持った命の珠ガチグマがテラスタル込みで大体のポケモンに勝っていたので面白そうだと感じ採用した。ガチグマに初手テラスタルを使いたい場面が多い関係上、後発の2匹はテラスタルをあまり使わなくても強いポケモンがよい。その配信においてもよく選出されていたスケイルショットカイリューブーストエナジーハバタクカミであればその条件を満たしつつ、かなりの相手と戦うことができるため採用した。この三体であれば、大体の相手に打ち勝てたので、この3体を基本に取り巻きを考えた。

 上記3体だと、メガネサーフゴーやハバタクカミ、アーマーガア、ハッサム、ディンルーあたりが重いのでそのあたりに対して戦えて、かつかなり対面的に戦える枠として耐久振り炎オーガポンを採用した。ここまで来れば、受けに回る必要はないと感じ、対面性能が極めて高く、崩しもできて、並びに匿名性を与えるタスキ悪ウーラオスも採用した。

 最後の1枠について、当初は初手の電磁波ブーストエナジーハバタクカミを始めとする環境トップにある程度抗えるHADジャポの実テツノカイナを採用していたが、相手のガチグマがキツ過ぎる+炎の渦カイリューが無限に出てくるため解雇。さらに今期中盤にはサケブシッポによる電磁波ステロ展開およびカバルドン+トドロクツキ+水オーガポンのような並びが増えたため、これらに刺さるポケモンを考えた。結果的に剣舞電気テラバースト持ちのパオジアンがかなり強く出ることができると判断し、採用に至った。採用当初はパオジアンの持ち物をオボンの実にしてA特化水テラス水流連打確定耐えにしていたが、カバルドンやガチグマ、ヘイラッシャ等の欠伸やドヒドイデの毒、および電磁波には素の状態でもある程度耐性を付けたほうがよいと判断してラムの実に持ち物を変更し、構築が完成した。

<個体紹介>

1,炎オーガポン@かまどの面 テラスタイプ:炎

特性 :型破り→面影宿し

技構成:蔦棍棒ウッドホーン、岩石封じ、剣の舞

性格 :意地っ張り

努力値:H204 A172 B52 D4 S52

陽気ウーラオスの水テラス水流連打確定耐え(意地でも約98%で耐える)

テラス時A特化パオジアンの氷柱落とし+不意打ちを確定耐え(目安)

臆病眼鏡ハバタクカミのパワージェム確定耐え

準速セグレイブ抜き

あまりAとD

テラスしなくて強い枠兼アイドル枠。がっつり耐久に振っているため一撃で倒されることはほとんどなかった。特化カイリューの神速+特化ウーラオスの抜群アクアジェット耐えた時は自分でもひっくり返った(後で計算したら確定耐えだった)。それなのに火力がしっかりあった。後述するハバタクカミが鋼タイプに不利なため、そこに対して圧があったり、相手のハバタクカミへの耐性があったり、重めなディンルー系統に対して剣の舞をすることで負荷をかけることが出来たりして強かった。技構成については、最大火力の蔦棍棒と回復技のウッドホーンは確定で、カイリューやミラー、炎タイプへの打点となり、起点回避もできる岩石封じも採用した。対ディンルーや遅い構築に対して崩しができる剣の舞は強かったが、対面性能を引き上げるという点では電光石火でもよかった。素早さはもともと実数値138を検討していたが、スカーフ込みでテツノツツミ抜きというラインであるため競合が起こりやすいと考え、ならば準速セグレイブも抜いてしまえということで引き上げた。オーガポンミラーは結構素早さ負けた(;_;)

 

2,カイリュー@いかさまダイス テラスタイプ:鋼

特性 :マルチスケイル

技構成:スケイルショット、地震アイアンヘッド、竜の舞

性格 :陽気

努力値:H4 AS252

1舞で最速ドラパルトも抜けるしテラスしてこないミラーで勝つため最速

ごく一般的なスケショカイリュー。ただマルチスケイルを盾に竜の舞を積んで通る技を押しているだけで強かった。スケショカイリューは、初手出しも後発も可能で、テラスも必須ではないため戦い方が多いと感じた。技構成は、スケイルショットと竜の舞、サーフゴーやテラスで鋼や炎タイプになった相手への打点となる地震、テラス時タイプ一致で打てて、ハバタクカミへの打点となるアイアンヘッドにした。アイアンヘッドは、スケイルショットを無効化するためのフェアリーテラスに刺さるのも良い点である。神速があれば勝てたという対戦もあったし、アイアンヘッドがあるからフェアリーポケモンを迅速に処理出来て勝ったという対戦もあったため、どの技が良いのかは議論の余地がある。

このカイリューで数々の対戦を拾ったほか、1900チャレンジ及び2000チャレンジは、ともに有名強者で両者とも初手に刺さりまくっているキノガッサを繰り出してきた。それを読んでカイリューを合わせ、スケイルショットで無償突破して勝利したため、ここまで来ることができたのはやはりこのポケモンのおかげだ。

 

3,一撃ウーラオスきあいのタスキ テラスタイプ:ゴースト

特性 :不可視の拳

技構成:暗黒強打、ドレインパンチ、剣の舞、不意打ち

性格 :意地っ張り

努力値:H124 A252 BD4 S124 

HP実数値が191で16n-1を実現しつつ特化カイリューのノーマルテラス神速を2耐え

攻撃性能を最大限まで高めるためA特化

準速カイリュー抜き

対面性能が高く、それでいて剣の舞による崩しまで行うことができてしまうポケモン。技構成は上記4つで完結している。特にHP振り+ドレインパンチが活きることが多かった。具体的にはわずかなダメージであればドレインパンチによってタスキが使用可能になった点であるとか、タスキがなくても相手の攻撃をぎりぎりで耐えて剣の舞+ゴーストテラスで神速・電光石火を無効化して勝利できた点などである。このウーラオスはもともと毒菱回収と耐性変化を重視した毒テラスタルだったが、とあるオーガポンの電光石火に負けたのが悲しくなってゴーストテラスにした。これによって、構築全体のカイリューサーフゴー性能が高まったのみならず、ラウドボーンのいない受けループに対しても勝てるようになったため正解だったと思う。受けループをどうやって倒すのかは後述する。悪ウーラオスであればイダイトウやトリルガチグマ系統にも強いのも良い点である。

不意打ち択、当てれば勝ち、外せば負けの対面は何度やっても慣れない()

 

4,アカツキガチグマ@いのちのたま テラスタイプ:毒

特性 :心眼

技構成:ブラッドムーン、大地の力、真空波、月の光

性格 :控え目

努力値:H228 BD4 C252 S20

H:なるだけ高く

C:破壊力を最大まで高めるためガチ特化

S:ミラー意識で少し多め

*調整の掲載については許可を得た。その代わり名前は伏せることが条件だったのでそれに従う。

とんでもない火力を出すポケモンラスタルを合わせて使えば、ウーラオスやオーガポン、なんならパオジアンさえ有利寄りである。チョッキではないH振りアカツキガチグマは勿論ワンパンできるほか、テラスなしのH244振りサーフゴーに対して、ブラッドムーン+真空波が86%~103.5%入るため、サーフゴーは実質受けだせていない。ウーラオスのとんぼ返りから出てきたサーフゴーはすべてこの流れで倒せた。なんなら毒テラス状態のガチグマに対して特化ウーラオスのとんぼ返り+珠ダメ×2+テラス水流連打は確定で耐えるためこの動きをされた場合、テラスガチグマとテラスウーラオス+サーフゴーが相打ちになる。やはりおかしい。さらに、真空波を意識してパオジアンやウーラオスなどが不意打ち、アクアジェットを打ってきた場合、月の光を合わせることでHPをかなり残しながらこれらのタスキポケモンを突破することが可能である。この動きは何度も決まった。月の光は、このような使い方だけではなく、ブラッドムーンが打てないターンの隙を減らすことにもつながっている。HDランドロスに対しても、ブラッドムーン→月の光→ブラッドムーンでなるだけ小さな被害で済む。キョジオーン系統も圧倒的火力でそんなに苦ではなかった。テラスタイプについて、火力を求めるならノーマルなのだが、ウーラオス対面合法的に居座るため毒。フェアリー半減や格闘半減がとても強い。カイリューと合わせれば毒菱回収ができるのもよい。

キラフロル対面はテラスブラッドムーンを選択していた。相手も草テラスしてくれた。一度も大地の力を打たれなくて済んだ。ちなみに等倍ブラッドムーン+真空波でもチョッキキラフロルには対面勝てない。ハバカミが通るのでよし。(フロル強すぎ)

 

5,ハバタクカミ@ブーストエナジー テラスタイプ:電気

特性 :古代活性

技構成:ムーンフォース、甘える、瞑想、痛み分け

性格 :臆病

努力値:H4 B220 C196 D12 S76

A特化ハチマキ(+1)カイリュー地震を最高乱数切り耐え

臆病カミのシャドーボール確定耐え

S>Cを満たしつつCがなるだけ高くなるように。

最速オーガポン+3

レギュBからいる調整のハバタクカミ。技構成は欲張りのムンフォ1ウエポン。これのせいで炎オーガポン倒せなくて悲しくなったことがあり、以降選出を渋ることも多くなった。だが、この技構成だからカイリューガチグマを一匹で相手できたり、甘える痛み分けで起点を作って後続に託したりできたのでなんとも言えない。テラスタイプについて、電磁波カミ・カイリュー・サーフゴーあたりを起点にしてやろうと思って電気にしたが、ガチグマやパオジアンに優先的にテラスを使いたい場面が多かったり、カイリューが電磁波型ではないのにテラスしてしまって負けたり、そもそも電磁波アンコールカイリューが電磁波からではなくアンコールから入ってきたりとなかなかうまくいかなかった。汎用性を求めるならば水ウーラオス耐性も付く水でよい。そもそもハバタクカミはゴースト・フェアリーという強力なタイプの組み合わせであるためテラスを必要としないから、テラスが残っていればより強い動きができるというのが電気テラスハバタクカミの良さだということを痛感した。

甘える剣舞合戦に負けないようにPPは最大まで増やしている。これで2戦ほど拾っている。耐久振り+甘える痛み分けだけでも強いのに、積みアタッカーとしての要素も兼ね備えている。おかしい。

 

6,パオジアン@ラムの実 テラスタイプ:電気

特性 :禍の剣

技構成:氷柱落とし、不意打ち、テラバースト、剣の舞

性格 :意地っ張り

努力値:H156 A228 BD4 S116

A特化パンチグローブウーラオスの水流連打耐え(目安)

最速ガブ抜き

あまりA

極限の破壊性能を持つポケモン。オボンなら特化テラス水流連打確定耐えが実現できるのだが、オボンではないため上からの水流連打で倒されてしまう。そのため、ウーラオス入りに初手出しすることはあまりなかった。レギュDでも使用した個体と素早さ、技構成に変化はないし、これで十分強かった。ただ一度オーガポンに上から動かれて焦った。しかし剣舞不意打ちで全員吹っ飛ばした。ムにしたことで、電磁波耐性や毒および眠り耐性が高まり、期待通り、いやそれ以上の活躍をしてくれた。また、このポケモンをいれてから明らかに渦カイリューが来なくなったし、なんなら初手カイリューも減って後発カイリューが多くなったのでその点でも活躍していたと思われる。テラスタイプは、電磁波をラム込みで二度回避できたり、水タイプに対してテラバーストを打てたりして、さらに自身の耐性変化の面でも噛み合いがよい電気。電気パオジアンは本当に誰も受けられない。ドヒドイデママンボウなどに対して明確に強くなれるのも良い。

剣舞すれば怯みとか関係なくすべてワンパンしていった。このポケモン、強すぎる。

 

<選出例と戦い方>

基本:初手ガチグマ+ハバタクカミ+カイリュー

BIG6系統にはこの選出を基本とする。初手から積極的にテラスタルを使って有利不利を逆転させて構わない選出であり、なんならガチグマで2匹近く倒せてしまう。オーガポン対面はパワーウィップまで考えるとテラス必須である。場合によってはこちらも初手オーガポンを投げたり、後発にウーラオスを置くということもあった。相手にパオジアンがいる場合、カイリューは出しにくいと考えてよい。こちらのパオジアンはこの系統には基本出さない。出せないというほうが正しい。なぜならタスキがない関係上、どんな相手にも強気で居座ることができないし、なによりタスキであってもガチグマやオーガポンなどがテラスを使うため返り討ちにされる可能性が高い。これが一時期パオジアンが減った理由であると考えられる。

以下、特徴的な選出例を列挙する。

初手ガチグマ+悪ラオス+ハバタクカミorカイリュー

トリルガチグマ、特に「ガチクレセ」やブリムオン+ガチグマのような構築や対キョジオーン系統にはこれらを優先したい。特にトリックルームを使う上記2つの構築は、相手も初手ノマテラガチグマで暴れ、クレセリアorブリムオンでトリックルーム+蘇生技を使用し、ガチグマを2回使うということが多い。しかしトリックルームと合わせる関係上、素早さはこちらが上を取れている。そしてこのようなガチグマの持ち物は基本命の珠かシルクのスカーフである。つまりこちらのブラッドムーンで相手のガチグマをワンパンすることが可能であり、相手の作戦を崩壊させることができる。実際にガチグマをワンパンして、2ターン目に降参されたとき、それでいいのかと思ってしまった。

また、HD毒テラスキョジオーンが多かったおかげで、ハバタクカミではキョジオーンに抗いにくいが、その分ガチグマやウーラオスカイリューが通りやすかった。

 

初手カイリュー@2

キノガッサや、対コノヨザルについては、カイリューを初手に投げる。キノガッサカイリューのところでも触れたが、とにかくこの構築に刺さりまくっているため本当に初手から出てくる。それを読んでカイリューを合わせ、スケイルショットを5発当てる。5発当てれば無償で突破できるため、積極的に狙う。というかそれぐらいしか被害を抑える手段がない。すべて5発当たったので運がよかった。最悪4発しか当てられない場合やそもそも当たらない場合も想定して、裏にハバタクカミを置いていたので許してほしい。

対コノヨザルも初手カイリューなのだが、これは命がけを誘発してステルスロックから後続を守るためである。カイリューを失ってもよいほどステルスロックが突き刺さっている。本構築は2on2でも勝てる能力があるポケモンばかりであるためこれでよい。

 

初手オーガポン@2

対ディンルー系統にはオーガポンから入り、剣の舞で圧を掛ける。毒テラスをしてくれるとガチグマで倒しやすくなる。水テラスならオーガポンで大きく削れる(剣舞ウッドホーンでも倒せないが)。

 

ラオス@2

対イダイトウ系統について、およそ相手の選出は初手ステルスロック撒きかカイリューのような初手テラス枠+ブーストエナジー電磁波ハバタクカミ+イダイトウばかりで、初手カイリューなどで打ち合いに勝ち、電磁波を電気テラスで透かす+イダイトウのタスキを剝がし、ウーラオスで勝つという動きがよく決まった。

 

パオジアン@2

対サケブシッポ展開や、対カバツキ系統、チオンジェン系統にはパオジアンにテラスを使う想定で選出してよい。特にサケブシッポは大体初手から出てくるのでこちらも初手パオジアンを合わせ、ラムで電磁波を透かして剣の舞をして、2ターン目にテラスして氷柱落としを選択すれば、ほとんど仕事をさせずに倒すことが可能である。

 

初手ガチグマ+ウーラオス@1

対受けループ。ラウドボーン入りは当たらなかったが無理。しかし、それ以外には負けなかった。選出画面において、炎オーガポンおよび絶対零度パオジアンを考慮すると相手の物理受けはクレベースとなる。つまり相手の選出はドヒドイデクレベースハピナスorラッキーである。この選出はウーラオスで破壊できるため、ウーラオスに毒を絶対に入れられないようにする。以下、この選出に対しての動き方を紹介する。

1,初手ガチグマでドヒドイデに毒菱を撒かせないようにする。素直に大地の力でよい。

2,ハピナスが来たら、いったん攻撃して毒針なげつけるをガチグマで受ける。受けたらウーラオスに引く。ラッキーはすぐウーラオスに引いてよい。

3,剣の舞を使う。クレベースが来たらゴーストテラスをしてボディプレスを無効化する。

4,攻撃が6段階上昇したら暗黒強打を選択して勝ち。攻撃6段階上昇のA特化暗黒強打ならば、悪技半減状態の(ヒスイ・原種両方の)HB特化クレベースに対して、91%の乱数2発で倒せるからである。

 

<苦しい相手>

キノガッサ、キラフロル、カイリュー(特に弱点保険)、ステルスロックなど多数、、

 

<終わりに>

2ロムレート2000が達成できてうれしいです。ただ、結構運が良かったり、選出が噛み合ったりした部分もあったのでそこを改善できるようにしたいです。しかも最終日に限って外せない用事が入ってしまったのも悲しかったです。今期は有名な方になんどもマッチングして心臓が痛くなってました。そんな方々に何度も当たれるようなところにたどり着けた反面、ここから上へ行くにはこんな強者たちと戦っていかないといけないという恐怖もあります。今後の目標はレート2050にします。頑張ります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

スペシャルサンクス>

珠ガチグマの調整を教えてくれた配信者のSさん

オーガポンの電光石火で僕のウーラオスを倒してゴーストテラスに変える決断をさせてくれた上に、放送中自称新人Vtuber運勝ち子()となり運を分けてくれたスポンジさん

ここまで読んでくれたあなた